松山の通信制高校支援校卒業 34人新たなスタート
不登校や中退からの再出発に向け高校卒業資格取得を目指す若者を支援する民間教育機関「KTC中央高等学院」松山キャンパスの卒業式が21日、愛媛県松山市三番町6丁目のコムズであり、18~21歳の34人が新たなスタートを切った。
同学院は、鹿児島県の通信制高校と連携した授業やリポート学習の支援のほか進路相談に取り組み、国内外32キャンパスを展開。松山キャンパスには現在、県内の109人が在籍する。
卒業式では梶景介キャンパス長が「激動する社会でも、自分らしさを忘れず頑張れば誰かが見ていてくれる。苦手や限界をつくらず一歩前に出て成長してほしい」と激励した。
卒業生代表の大野涼介さん(18)は松山市の県立高1年の時、病気による長期欠席から休みがちになり転入。答辞では「自分が世の中に必要のない存在と思い母親に勧められるまま転校したが、いろいろな人に出会い、とてもいい経験になった。逃げてもいい、逃げた先でできることを探そうと思えるようになった」と回顧した。